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コラーゲン配合化粧品に「美肌」効果はない①

スキンケアの化粧品の中には、「コラーゲン」を配合したものが多くあります。化粧水や美容液、乳液、ジェルやクリームなど、あらゆるものにコラーゲン配合の商品が並んでいます。コラーゲン配合の洗顔料まであり、顔を洗ってお化粧をするまでの全てをコラーゲン製品で整えることも可能な状態です。うたい文句は、「肌のうるおいを保つ」「肌の弾力を保つ」など、いろいろありますが、「コラーゲン」イコール「美肌」といったイメージ戦略が目につきます。なぜ、みなさんは、そんなイメージを持っているのですか? もともと肌にコラーゲンがあるために、化粧品でコラーゲンを補えば、美肌に役立つと思っているのではないですか? ここで、先程お話をした肌の構造を思い出してみてください。

スポンジの上にハンカチを置いて、その上にガーゼがある状態です。コラーゲンは、スポンジの部分にたくさんあります。肌の弾力やハリは、スポンジ部分に支えられているため、このスポンジにあるコラーゲンは、肌にとって重要なものといえます。しかし、肌の表面からスポンジのコラーゲンに、新たなコラーゲンを補給することは科学的には不可能です。そもそもコラーゲンは、幾つものアミノ酸が結合して成り立っています。アミノ酸というのは、コラーゲンを構成する小さな材料です。その材料を幾つも組み合わせているため、コラーゲンは分子構造が大きいのです。

肌から吸収できる分子の大きさがゴルフボールだとすると、コラーゲンは東京ドームほどの大きさがあります。無理夫理、肌に押し込もうとすれば、コラーゲンは破壊されてしまうでしょう。最近では、科学技術の進歩によって、東京ドームほどの大きさのコラーゲンをゴルフボール並みの大きさに小さく改良して、肌の奥まで浸透させることは可能になっています。ただし、それが肌の奥まで届いたとしても、本来の肌のコラーゲンの役割を担うかどうか、はなはだ疑がわしいと思わざるをえません。