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コラーゲン配合化粧品に「美肌」効果はない②

実は、コラーゲンと一言でいってもたくさんの種類があるのです。コラーゲンは、専門的にいうとアミノ酸が50個以上連なったポリペプチドという状態で、鎖のように右巻きに絡み合っています。イメージとして、洋食のコース料理を思い浮かべてください。前菜のお皿、スープのお皿、メインディッシュのお皿、デザートのお皿があります。トータルのコース料理の名前が「コラーゲン」とします。コース料理は、それぞれのお皿の料理によって内容が変わります。そのお皿がポリペプチドであり、ひとつひとつの料理に使われている材料がアミノ酸です。

つまり、コース料理であるコラーゲンは、その料理内容によって何種類ものメニューがあるのです。料理はお好みで選べますが、人間の身体では、生まれたときから各器官でコラーゲンのメニューは決まっています。肌だけでなく、骨や関節、内臓などの細胞の周囲にコラーゲンは存在し、肌のコラーゲンと、脚の腱のコラーゲンも、種類が違うのです。肌のコラーゲンと、脚の腱のコラーゲンの種類が同じであれば、腱は関節を支えたり動かしたりすることはできません。強度が弱すぎるのです。

器官によって必要な強度やクッション性などが備えられ、それに合わせてコラーゲンは作られています。肌のコラーゲンも1種類ではありません。クッションの役割を果たすコラーゲンもあれば、組織をつなぎ合わせる接着剤の役割を持つコラーゲンもあります。そして、化粧品などに配合されているコラーゲンは、当然のことながら人間のコラーゲンを使ったものではありません。動物や魚などのコラーゲンを用いています。つまり、肌のコラーゲンとは別もの。仮に化粧品でコラーゲンが肌の奥まで届いたとしても、それは、人間のコラーゲンとは違うものなのです。