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洗顔は洗顔料を泡立てて3回~5回洗い流すだけ②

たとえば、衣類についた食べこぼしのシミは、水だけではなかなか落ちなくても、洗剤を使うとあっという間に落ちるでしょう。これも、仲介役である「界面活性剤」が洗剤に入っているため、油のシミを衣類の繊維から引き離して、水に溶かして洗い流してくれているのです。お化粧を落とすときに、クレンジングで肌をこすると、化粧がみるみる溶け出して落ちていくのも、仲介役の「界面活性剤」がクレンジング剤に入っているおかげといえます。汗でも落ちにくい化粧品も、観念したかのようにクレンジングで落とされます。さらに、その後で洗顔料を使って顔を洗うと、顔に残っていたクレンジング剤も、お化粧も、きれいさっぱり水と一緒に流すことができます。

このように、頑固なお化粧をすっきりと洗い流してくれるクレンジング剤や洗顔料は、肌にとっても味方のように思えます。ところが、使い方を誤ると、美肌を損なうことになるのです。お化粧の油を落とすために、仲介役の「界面活性剤」は油の手を取るかのように肌から引き離して水に溶かしてくれるといいました。化粧品の油だけならばいいのですが、肌の油(脂質)までも、無理矢理のごとく水に溶かしてしまうことがあるのです。肌の油というと、汗ばんで汚れた印象を持たれるかもしれませんが、肌を保護するために大切な役割を担っています。それを肌の「バリア機能」といいます。みなさんの手や顔には、たくさんの目に見えない細菌が存在しています。

細菌が肌の中に入って暴れまわると、炎症が起こります。それを防ぐために、肌の表面には「角質」という細胞があり、その周りを油の袋で満たし、油の袋の中には水分をたっぷりためて、壁のようなバリアを作っているのです。隙間がないので細菌は入り込めません。ところが、クレンジング剤や洗顔料に含まれる仲介役によって、バリア機能の油が溶けて流れてしまうことがあるのです。油の袋がないので水分も流れ出します。すると、肌はカサカサした状態になるのです。洗顔のときにゴシゴシとこすればこするほど、このような状態が起こりやすいといえます。